フォアダイスとは
フォアダイスとは、陰茎や包皮、カリの部分にできる白いブツブツのこと。
ペニスにできるイボのようなニキビのようなもので、見た目に悩んだ経験のある男性もいると思います。
包茎クリニックの価格表を見ると、「フォアダイス除去」という項目があり、包茎手術をする男性の中には、「フォアダイスも一緒に除去しておきますか?」と、治療院から聞かれる人もいるのではないでしょうか。
このフォアダイスは治療したほうがいい性病なのか?
それとも、性病は勘違いなのか?
性行為をしても相手にうつすことはないのか?
薬で治せるのか?
フォアダイスが多く、性器の臭いや見た目に悩む男性が増えているということなので、対処方法について詳しく解説していきます。
フォアダイスは分類すると、下の3つに分けられます。
1:フォアダイス
主に陰茎の裏側にできる、陰茎の脂腺がプツプツとふくらんでいる状態のことです。
生理的なもので、病的なものでは一切ありません。
2:真珠様陰茎小丘疹(しんじゅよういんけいしょうきゅうしん)
亀頭の根元あたりのカリにできるブツブツのことです。
上記のフォアダイスとほぼ同じで、病的な要因は一切ありません。
包茎の人に多い傾向があります。
3:包皮腺
タイソン線とも呼ばれる、亀頭の根元、とくに裏筋のあたりによく見られるブツブツです。
このブツブツは皮脂を分泌するので、包茎の人は、この皮脂が恥垢となり、包皮と亀頭の間にたまって、臭いの原因になったりします。
フォアダイスは性病なの?
フォアダイスは性病ではありません。
今悩んでいる男性は、安心してください。
尖圭コンジローマという性病の、初期症状のブツブツとよく似ていますが、全く違うものです。
ただし、「コンジローマと思って受診したら、フォアダイスだった」、
または、「フォアダイスと思っていたのに、コンジローマだった」というケースもあります。
上野クリニックでは無料でフォアダイスのカウンセリングが受けられます。
見た目だけで違いを判断するのは難しい場合は、相談にいくといいと思います。
フォアダイスとコンジローマの違いを見分けるポイントは?
フォアダイスは、陰茎の裏や、亀頭の根元など、ブツブツができる場所に規則性があります。
また、急に大きくなったり、小さくなったりせず、常に変わらずそこにあるのが特徴です。
一方、性病であるコンジローマは、ブツブツができる場所に規則性はありません。
大きくなったり範囲が広がったりする特徴があります。
ずっとそこにあるものだったら、フォアダイスで心配ありません。
一方、パートナーなどに「これは?」と指摘され気付いたもので、性病の可能性に身に覚えがある場合は、念のため医療機関で受診されるといいと思います。
性病は、早めの対処でその後の回復がまったく違いますので、積極的に専門家の診断を受けてください。
フォアダイスは、ニキビ治療と違います。
民間療法で薬を塗ったり、潰して治そうとしては絶対ダメ!
オロナイン軟膏薬を塗って、ペニスのフォアダイスは治療できるという口コミがあります。
しかし、これは間違いです。
必ず医療機関の診察を受けてください。
ペニスのブツブツは、顔のニキビを治すのとはわけが違います。
ペニスは非常にデリケートです。
オロナイン軟膏などの薬で、ペニスが炎症を起こして、別の問題に発展することもあります。
恐ろしいことに、ウオノメコロリという市販薬で、フォアダイスが治ったという口コミ体験談もネット上で拡散しています。
フォアダイスは殺菌して治療する類のものではありません。
また、ひとりで潰して治そうとするのは、絶対に避けてください。
フォアダイスができる原因は?
フォアダイスは大人になるにつれて、自然にできる生理現象です。
脂腺によるもので、成人男性のペニスの65%前後に、フォアダイスは存在していると言われます。
しかし、フォアダイスのうち、カリのあたりにできるブツブツは、包茎の人に多い傾向があります。
そのため、包茎クリニックでは、包茎手術と一緒にフォアダイス除去どうですか?というアプローチをしています。
まるで、マクドナルドの「一緒にポテトはいかがですか?」と同じ商法ですね。
ですが、包茎の人は、性病にかかりやすいため、フォアダイスに気付いたら早めに病院で性病でないのかを、判別しておくことは安心材料のひとつになります。
また、包皮腺がブツブツになって表れている場合は、そこから分泌される皮脂が、包茎の人では悪臭の原因(恥垢)になります。
よく洗えば、ある程度は悪臭を予防できますので、キレイに保つようにしましょう。
フォアダイス除去の治療方法は?
フォアダイスは病気ではないので、絶対に治療が必要!ということはありません。
ですが、見た目が気持ち悪いですし、分泌物のにおいが気になる方もいると思います。
また女性から治療してほしいと言われている男性もいると思います。
もし、治したい場合は、包茎クリニックや泌尿器科で、以下の治療を受けられます。
1:フォアダイスのブツブツをレーザーで焼いて取る。
イボやほくろを除去するように、レーザーなどで焼きとります。
しばらく、かさぶたや赤みになりますが、多くは2週間程度で気にならなくなります。
2:包皮ごと切り取る。
ブツブツの量が多いときは、その部分の包皮を切り取り、ブツブツをなくすことができます。
フォアダイスは、ブツブツが亀頭付近にできることが多いので、包茎で悩んでいる男性は、亀頭周辺の包皮を切り取ることで、フォアダイスのブツブツと包茎の両方の悩みを、同時に解決できることがあります。
女性にもフォアダイスができることがあります。
これまで男性の性器にできるフォアダイスについて解説してきましたが、女性の性器にも同様にできることがあります。
性交渉をとおして感染するものではありませんので、深刻になる必要はありませんが、女性は小陰唇(しょういんしん)にできやすいと言われています。
女性の性器にフォアダイス見つけても、性病がうつることはありませんので、男性は安心して大丈夫です。
フォアダイス除去にかかる費用は?
フォアダイスの治療は、自費診療です。
除去する量によって費用は変わります。
フォアダイス除去の費用を上野クリニックの公式サイトでみると、5万円からと明記されています。
よほど数が多くなければ、数万円で済むでしょう。
ただし、焼灼・除去する範囲・量・種類によっては、60万円にもなる可能性があります。
上野クリニックはじめ、包茎クリニック各医院では、無料のカウンセリングと診察を実施しています。
ペニスのつぶつぶが気になる方は、まずは診察を受けるようにしましょう。
フォアダイスは無害ですが、性病と勘違いされやすいので、除去しておいて損はないと思います。